Ciscoルータでコマンドを打ち間違うと発生するTranslatingメッセージ
今回はCiscoルータでコマンドを打ち間違った場合に出現する”Translating”のメッセージを出現しなくなる設定について解説します。
コマンドの打ち間違いはキーボード入力した場合には起こる可能性は結構あります。
特にshowコマンドとか、設定に直接影響が無いところではある程度適当に打つこともあるのでは、、(本当はダメですが笑)
さらにこの”Translating”が出ると打ち間違ったコマンドについてネームサーバへ問い合わせするというありがた迷惑な感じになり、最大で1分程待機しないとその他のコマンドは全く受け付けません。
ちなみにこの事象は特権モードで(ホストネームの横が”#”になっている状態)のみ発生します。
Router#exitt
Translating "exitt"...domain server (255.255.255.255)
% Unknown command or computer name, or unable to find computer address
Translatingを出現させなくする対処法
めちゃくちゃ簡単です。
特権モードで下記のコマンドを入力してください。
Router(config)#no ip domain-lookup
これだけでコマンド打ち間違い時のネームサーバ問い合わせが無くなります。
設定が反映されている事の確認
特権モードで下記のコマンドを入力し、”no ip domain-lookup”という記載があれば設定は無事反映されています。
R1#show run
Building configuration...
Current configuration : 597 bytes
!
version 12.4
no service timestamps log datetime msec
no service timestamps debug datetime msec
no service password-encryption
!
hostname R1
!
!
!
!
!
!
!
!
ip cef
no ipv6 cef
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!
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!
!
!
!
no ip domain-lookup
まとめ
Ciscoルータは入力したコマンドを認識できない場合、その文字列をホスト名と判断してしまう様です。
その為、ネームサーバへリクエストを投げてしまいます。
もちろん間違ったコマンドのホストなんて基本的に存在しないはずですので、存在しないものを探し続ける事で待ち時間が発生します。
毎回待機するのはプチストレスなので、初期段階でこの設定を入力し、ノーストレスにCiscoルータを構築しましょう!